こんにちは。劇団ゲスワークです。
『京都の大学生が集まった劇団』で『海に関わる演目』を上演する……であれば『京都にある一般の方の訪問が可能な施設』で『海のいきものが集まっている場所』と繋げることは出来るだろうか……?
というきっかけで京都水族館にて物販モデルの撮影やいきものの撮影をさせていただきました。癒されるいきものの写真と共に、地域の魅力ある施設として京都水族館をご紹介します。
京都水族館のコンセプトは『水と共につながる、いのち。』
一滴のしずくが、やがて川になり、海に注ぎ、雲となり、ふたたび里山に戻ってくる水のつながりの中で、いきものがかけがえのない命を営々とつないでいることを伝え、その美しさを感じ、大切さを学び、水辺の体験までも楽しめる水族館。
展示にもそういったコンセプトが表れており、展示スペースに入るとまず、鴨川や由良川など京都の川の自然を表現した展示『京の川』が見られます。
さらに進むと、『アザラシ』エリア・『オットセイ』エリアが
その先に『京の海』エリアの大水槽が現れます!
2Fに上がると『ペンギン』エリア『クラゲワンダー』『イルカスタジアム』と水族館の人気者たちと出会えるエリアが並んでいます。
深泥池(みぞろがいけ)や昔あった巨椋池(おぐらいけ)のいきもの、琵琶湖と繋がりのあるいきもの・近年見られなくなってしまった希少ないきものたちを展示する『山紫水明』エリアを過ぎると最終的には、京都の里山風景を再現した野外エリア『京の里山』に繋がります。
川→海→里山→そしてまた川に繋がる……
フロア案内を見ると、コンセプトが表現された順路になっていることがわかります。 山紫水明(さんしすいめい)とは「山が日に映えて紫に見え、水は清く澄んでいる美しい山水』を表す言葉なので、山紫水明エリアから京の里山エリアに繋がるというのは、雲になって雨になって山を流れる水の動きが見えるようで素敵ですね。
水族館は全ての水槽において、いきものに配慮しつつ、幻想的な照明で演出されているので、我々演劇人はついつい舞台照明と同じ視点で見てしまいます。自然に見えてコンセプトを考えられている順路や、照明やいきものの見せ方を工夫した空間演出は、表現として惚れ惚れしてしまいますね。
他にも京都水族館は『アクアアカデミー』という子ども向けワークショップや季節ごとのイベントとして照明演出を変化させた『夜のすいぞくかん』、9月9日のオオサンショウウオの日は特別な展示を用意するなど、多くの取り組みをされていました。最近はペンギン相関図が話題になりましたね!
京都水族館は、京都の風土を表現した特色もありつつ、いのちのかがやきに近付ける素敵な空間でした。
撮影にご協力いただき誠にありがとうございました!
取材/福田りさ・矢原真梨子
文/相原千乃
写真/間﨑柚太
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