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『みなそこでまってる』役者紹介インタビュー(8) 浜口沙穂「大切なものの存在は身近にあると気付きにくかったりするから。この話を見た人が大切なものの存在をもう一度考えてくれたらいいなと思ってる。」

役者紹介インタビュー第八弾。今回は『みなそこでまってる』主人公役の浜口沙穂さんにお話を伺いました。 【読者の皆様へ】配信後に公開を予定していたトーク部分を追記しました。ストーリーに関するネタバレが含まれるため、配信を未視聴の方はご注意ください。


──意気込みはありますか?

浜口「本当に頑張ろうと思ってる。まず、オファーメールが来た時点で信じられなくて。そもそも役者になれると思ってなかったから、オーディションを受けた時点でも無理だろうなぁ……でも受かったらいいなぁ……って思ってたら、まさかの結果は主人公でびっくりして。しばらくは現実が受け入れられず、徐々に状況を飲み込んできて「えっ、えっ、えぇ!?」みたいな(笑)」

──すごい衝撃ですね。

浜口「すぐに家族に報告したね。丁度お父さんの実家に帰る途中の車の中でオファーメールを見たから、おばあちゃんにも報告した。友達にも連絡して、みんなに宣伝した(笑)」


──稽古場で日々感じることは?

浜口「えー、筋トレ多いってことかなぁ。私たち役者にはやれって言うのに演出の大田くん自身がやらないのはおかしいと思いま〜す(笑)」

浜口「筋トレと体幹はマジで多い。」


──毎回の稽古の時に何分くらい筋トレを行っているんですか?

浜口「最近は1分を2セットが目標。初期の頃は30秒を2セットだったけど、なんか大田が「いけるっしょ!」とか言って増やした。もうだいぶ慣れたけどね。30秒を4セットからいきなり1分を2セットに増えた時はやっぱりキツかった。」


──稽古では筋トレを含む準備時間にどれくらいの時間を使っていますか?

浜口「最初の2時間は大体、ラジオ体操・発声・筋トレ・体幹・ワークショップに使ってる。」


※ここでのワークショップとは、演技の技能を高める訓練を参加者全員で実践的に行う時間を指す。​​集中力・反射神経・想像力・マルチタスク・記憶力などが鍛えられるシアターゲームや、場面設定だけを与えられ動作やセリフを役者自身が考えるエチュード(即興劇)が行われることが多い。


浜口「まあね、体幹はついたと思いますよ。筋トレの成果はあるんじゃないでしょうか。」


──稽古って毎週何時間ぐらいやってるんですか?

浜口「1日6時間を週に5日くらいかな。」


──すごいですね。

浜口「事情があって、毎週一日だけ早退させてもらう曜日があるんですけど、私が去った後は大運動会が行われているらしいです(笑)」


──稽古場って楽しいですか?

浜口「私は主人公が出来て嬉しいっていう感情が全ての原動力になっていて、稽古場もその延長線上にあるっていうか。いやだって主人公やれて嬉しいもん(笑)」

浜口「稽古場のどんなところが楽しいかなぁ……役の中の人物も癖強いやつが揃ってて面白いし、あと現実の役者自身も癖強いやつが揃ってて面白いよ。」

----------------------配信公開後トーク----------------------

──演技をしていて成長を感じることはありますか?

浜口「正直、一番困ったのが声で。中性的に声を低く出すことが難しくて、最近はちょっと出来るようになってきたけど、そうすると声量が出ないようになってきて……前までは声が高かったのもあるし、張ってたのもあるし、飛ばすように声を出すことが出来てたんだけど、今は喉で結構抑えられている感じがして、あんまり発声の仕方自体良くないんかな〜とか思ったり。今まで稽古を続けてきたけど、本番直前になっても焦ってる。自分だけ上手くなってないんじゃないかっていう焦りがある。」

浜口「やっぱり怖いね。変化が分からなくて、自分が上達しているのかどうかすらわからない。上手くなってたらいいなぁとは思うけど、わからないね。誰かに「ここがどれくらい変わった」って言ってもらいたいくらい。」

浜口「映像を見て自分でも確認するんだけど、本心を言うとへっぽこだから見たくないんよね〜(笑)」


──自分の役の好きなところはありますか?

浜口「全部。なんか人間らしいじゃん。どこが似てるかって聞かれると答えられないんだけど、なんとなく親近感ほど親しい感じではないけど、わりかし好きなキャラクターかなぁ。思ったことが口に出やすい子なんじゃないかなぁっていうのと、結構人に対して「はいはい」とかって雑な扱いすることもあるよねぇっていう(笑)」

浜口「そういうところが好きだなぁって思う。でも、採石家にも言われてたけど、優しい子なんだと思う。」

浜口「ここが好き!って訳じゃなくて全体的になんとなく好きって感じ。どのキャラクターも。脚本そのものが、読めば読むほど発見がある話だし、色々考えることも多いし、出てくるキャラクターもみんな好き。愛おしい。」 ──作品中で好きなシーンやセリフはありますか

浜口「どのシーンも好きだけど、それぞれ主人公に会った人たちが励ましでかけてくれる言葉、見守るじゃないけどそれぞれの立場で主人公を成長させてくれるところが好き。自分を肯定してくれる言葉がどのシーンでも印象的かな。この話はそれぞれのキャラクターに大切なことを教えられてるし、主人公も大切なことを教えてる感じがする。」

----------------------配信公開後トーク---------------------- ──ご覧いただくお客様にひとことください!

浜口「面白いですよ、この話って。でも1回見るだけより何回か見た方が発見があるかもしれないですね。いっぱいの人に見てほしいと思ってる。」

浜口「忘れがちだったり、疎かにしがちだったり。大切なものの存在は身近にあると気付きにくかったりするから。この話を見た人が大切なものの存在をもう一度考えてくれたらいいなと思ってる。」

浜口「頑張るから、いっぱい見てね。」


浜口沙穂さんありがとうございました。

劇団ゲスワーク第一回公演『みなそこでまってる』のアーカイブ期間は2022年3月26日20:00までです。アーカイブは何度でも見返すことができますので、インタビューを読んだ上でもう一度見たくなった方は、ページ下の公演情報に書かれたURLからご覧ください。

みなさまにとって『みなそこでまってる』が心に残る作品になりますと幸いです。









取材・文/相原千乃

写真/間﨑柚太


公演情報


劇団ゲスワーク 配信公演

『みなそこでまってる』

演出 大田陽彦

脚本 吉原有美歩


3月19日(土) 18:00〜 配信開始

(配信後一週間のアーカイブ有り)


本公演はチケットサイト「teket」イベントページにて配信を行います。

配信開始後、下記リンクからご視聴ください。


URL:https://teket.jp/2738/10434


※配信はアーカイブ終了まで何度でもご視聴いただけます。

※アーカイブ期間は3月26日 20:00までです。


○料金

無料カンパ制(応援チケット方式)


○お問い合わせ

HP:https://gekidanconicio.wixsite.com/guesswork/contact

Mail:guesswork.info@gmail.com

Twitter:@gekidan_gesuwa


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